「セロ弾きのゴーシュ 宮澤賢治」読書の記憶 二十八冊目
締め切りのプレッシャーに耐えられない
僕は子供のころから「締め切り」というのが苦手だった。夏休みの宿題などが出されると、最初の一週間くらいに集中して終わらせてしまう方だった。別に真面目だとか、成績が優秀で一ヶ月分の宿題なんて一週間で終わっちまうぜ、というようなことではない。何か「宿題が残っている」と思うと、そわそわしてむずむずしてしまうので、できるだけ早く解放されたくてがんばったというだけのことである。単に小心者だったのだと思う。なので「夏休みの宿題なんて、最後の3日で終わらせればいいんだ」などと言っている友人を見ると「すごい勇気だ」と思っていたくらいである。
このブログの記事にしても「毎月1日に更新する」と決めているのだけど、今これを書いているのは7月23日である。そう、だいたい10日くらい前には書き終えてしまうようにしている。別にそこまで早く書く必要はないのだけど、突発的な仕事が入ったり、ちょっと嫌なことがあって「なんだか今回は書きたくないなあ」と伸ばしてしまうのが嫌なので、空き時間を見つけてさっさと書くようにしている。今はパソコンがなくても、スマートフォンで書いて下書きを保存できるので移動の合間などに書いたり修正したりできるからとても便利になった。もしスマホがなければ、ここまで続けることができなかったと思う。
「セロ弾きのゴーシュ 宮澤賢治」
「だってぼくのお父さんがね、ゴーシュさんはとてもいい人でこわくないから行って習えと云ったよ。(セロ弾きのゴーシュより)」たぶん締め切りまでにだいぶ時間が与えられていたのなら、主人公はおだやかで気持ちよくセロを弾いていたのかもしれない。
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