【Youtube】オンライン文学講座【佐藤ゼミ】 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ こちらのブログ更新は終了しましたが、Youtubeにて【佐藤ゼミ オンライン文学講座】を配信しています。夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、宮沢賢治など、文豪の作品解説を通して「考えるヒント」を提供中。名言や文豪エピソードなど、気軽に楽しめるコンテンツもありますので、ぜひご視聴ください(無料配信です)☈佐藤のYoutubeチャンネル「オンライン文学講座 佐藤ゼミ」☺佐藤への問い合わせは、こちらから。【佐藤ゼミ 仕事の価値は百年後に決まる【夏目漱石の手紙より】 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
「漱石と倫敦ミイラ殺人事件 島田荘司」読書の記憶(九十六冊目) 大学生だった頃の話。漱石の「永日小品」を読んでいた時、僕の目はある一文に釘付けになった。 「いつかベーカーストリートで先生に出合った時には、鞭を忘れた御者かと思った」 (永日小品 夏目漱石より) 「ベーカーストリート!? シャーロックホームズじゃないか!」 資料を調べてみると、漱石が個人授業を依頼して通っていたクレイグ先生の家は、ベイカー街の一本隣の道にあった。漱石はクレイグ先生の家に向かう際に、ベイカー街を歩いていたのだった。 さらに面白いことに、漱石が英国留学に出発したのは1900年の9月。シャーロックホームズが活躍していた時期とも一致する。もしかして、漱石はベイカー街でホームズとすれ違っていたのかもしれない……。もちろん実在の人物(漱石)と架空の人物(ホームズ)が出会うなんて、ありえない。そのくらいのことは、いくらなんでも自覚している。 それでも、場所と時代がここまで一致してしまうと想像が広がってしまうのは致し方ない。いつの日か、ロンドンを訪問する機会があれば、漱石とホームズの事を思い浮かべながらベイカー街を歩いてみたい。そんなことを考えているうちに、予想以上に時間が過ぎてしまっていた。 今のところ、イギリスへ行く予定はない。それでも旅に出かける時は、いつだって急に決まることが多いので、旅立ちの心構えだけはしておこうと考えている。 島田荘司「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」 島田荘司氏の「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」は、ロンドン留学中の漱石とホームズ、そしてワトソンが出会い、事件を解決するという設定の作品である。 「失礼しましたナツミさん、何かお困りのことでもありましたか? ずいぶん遅くまで読書や書き物をなさるようですが、そのこと関連のあることですかしら」 ホームズがいきなりそう言ったので、日本人はひどく驚いた様子である。 「どこかで私のことをお聞き及びですか」 (漱石と倫敦ミイラ殺人事件 島田荘司より) 先日、ひさしぶりに「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」を読み返してみた。漱石とホームズ、そしてワトソンが会話をしている情景が、最初に読んだ時よりもリアルに頭の中に浮かんできた。漱石は戸惑い、ワトソンは親身でやさしく、ホームズは猛然と馬車を走らせる。たぶん、三人... つづきを読む »
「坊っちやん 夏目漱石」読書の記憶 二十七冊目 大学に進んで上京してから半年くらいが過ぎた時だった。地元に帰って知人と話していたところ「なんだか、すごく早口になったね」と、いうようなことを言われた。特に自覚はなかった。しかし、そう言われてみると気になるので、後日他の人に「早口になったか?」と聞いてみた。特に早口だとは言われなかった。 もしかすると、その人の前では早口になってしまっていたのかもしれない。時間があまりなくて、なんとなくせわしない雰囲気になっていたので「早口になった」というような言い方をしてきたのかもしれない。もう少しゆったりと話をしよう、ということを伝えたかったのかもしれない。もうその人と会う機会はなくなってしまったから、本当のところはわからない。 坊っちゃん 夏目漱石 漱石 の「坊っちやん」を読んだのは中学一年生の時だった。そしてこれが僕が初めて触れる漱石の作品だった。読み始める前までは「教科書に載っているような日本を代表する偉大な作家」という情報から「難しそう。自分にも理解できるだろうか」という印象だった。特別な「何か」があって、それを理解するには素養のようなものが必要なのではないか、と感じていたのだった。ところが最初の数行を読み始めた途端、その先入観はどこかへ吹き飛んでしまった。リズミカルな文章とスピード感のある展開にぐいぐいと引き込まれた。ほんの数時間で最後まで一気に読んでしまった。 「これが文豪と呼ばれる作家の作品なのか」と思った。どこか遠くの世界に旅して帰ってきたかのような感覚。そして「すごくおもしろい。これならいくらでも読める」と思った。 それから数年後、大学で日本文学を専攻するきっかけは「坊っちやん」を読んだことだったのかもしれない。先日ひさしぶりに「坊っちやん」を読み返した時も一気に最後まで読み終えてしまった。そして、ここに書いたようなことを思い出したのでした。 夏目漱石 掲載作品 三四郎 こゝろ 夢十夜 坊っちゃん 虞美人草 私の個人主義 明暗 ☺: このブログを書いた人(佐藤)のプロフィール ☺: ブログの目次 ☺:佐藤のYoutube Youtubeチャンネル【オンライン文学講座】 ☝ TOPへもどる つづきを読む »
佐藤の本棚 作品一覧(作者名 五十音順) 佐藤の本棚(文学作品編) 公開作品一覧(作者名 五十音順) このブログで紹介した作品の一覧です。 芥川龍之介 トロッコ 芋粥 大川の水 蜜柑 微笑 槍ヶ岳紀行 魔術 漱石山房の秋 鑑定 早春 愛読書の印象 杜子春 春の夜 鼻 安部公房 壁 石川啄木 閑天地 内田百間 漱石先生臨終記 江戸川乱歩 少年探偵団 心理試験 日記帳 梶井基次郎 檸檬 川端康成 伊豆の踊り子 雪国 坂口安吾 桜の森の満開の下 佐々木マキ ぼくがとぶ ふしぎな図書館 佐藤春夫 井伏鱒二は悪人なるの説 志賀直哉 小僧の神様 城の崎にて 島田荘司 漱石と倫敦ミイラ殺人事件 太宰治 人間失格 思ひ出 富嶽百景 トカトントン 皮膚と心 I can speak 一問一答 兄たち 葉 同じ星 谷崎潤一郎 厠のいろいろ 寺田寅彦 夏目漱石先生の追憶 雨の上高地 豊島与志雄 太宰治との一日 夏目漱石 三四郎 こゝろ 夢十夜 坊っちゃん 虞美人草 私の個人主義 明暗 中原中也 月夜の浜辺 夏と悲運 中島敦 名人伝 松尾芭蕉 奥の細道 室生犀星 性に目覚める頃 森鴎外 青年 宮澤賢治 銀河鉄道の夜 よだかの星 セロ弾きのゴーシュ ポラーノの広場 革トランク グスコーブドリの伝記 風の又三郎 春と修羅 序 春 注文の多い料理店 新刊案内 猫の事務所 報告 真空溶媒 村上春樹 ふしぎな図書館 中国行きのスロウ・ボート 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 村上龍 コインロッカー・ベイビーズ 横光利一 時間 頭ならびに腹 犯罪 海外文学 宝島 シャーロックホームズ 幸福な王子 ライ麦畑でつかまえて あしながおじさん かえるの王さま Little Red Riding Hood... つづきを読む »